斎藤貴男
著者のコラム一覧
斎藤貴男ジャーナリスト

1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。

国民に突き付けられている「強制不妊手術救済法」の不条理

公開日: 更新日:

 この国はどうして、いつまで経ってもこうなのだろう。権力が個人の人生をどれほど蹂躙しても、結局は何事もなかったのと同じことにされてしまうというのか。

 国家による強制不妊手術の被害者(ただし存命中の)に、一時金として一律320万円を支給する救済法案が11日、衆院本会議で可決され、参院に送られた。連立与党の合同ワーキングチーム(WT)と野党を含む超党派議連の合議で決定された法案だから、国会は紛糾しない。月内の成立が確実視されている。

 手術は戦後の日本国憲法の下で制定された旧優生保護法(1948~96年)に基づき、障害者や遺伝性の疾患のある人ら約2万5000人が執刀されていた。厚生省(現厚生労働省)が全国の自治体を駆り立て、手術件数を競わせたという。

 にもかかわらず救済法案には、国の責任が明記されなかった。「われわれは、それぞれの立場において、真摯に反省し、心から深くおわびする」と、またぞろ責任の所在を曖昧にしてしまっている。

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