著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

9月24日、西郷は門弟の別府に「もうよか」と介錯を促した

公開日: 更新日:
滋賀県八日市市の旧家から見つかった西郷隆盛の肖像写真。6つボタンのオーバーコート、右手にハット、頭髪は七三に分け口髭も(C)共同通信社

 西郷隆盛の死についてはすでに多くの書物に書かれている。彼は鹿児島の城山に閉じこもった状態で、政府軍の最終的な攻撃を受けた。この時、西郷軍兵士はわずか数百人だったという。この西郷軍を1万人に近い政府軍兵士が包囲したのだから、勝敗の結果は目に見えている。政府軍が総攻撃に出たのは9月… 

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