加計問題の“守護神”柳瀬氏 今度はJBICに悠々自適の天下り
財務省や経産省幹部の有力な天下り先である国際協力銀行(JBIC)の仰天人事が、霞が関官僚らを驚かせている。
加計学園の獣医学部新設問題で安倍首相の“守護神”と揶揄されていた柳瀬唯夫元首相秘書官が「シニアアドバイザー(日米豪連携担当)」に就任したからだ。
柳瀬氏といえば、獣医学部新設を巡り、愛媛県と今治市の課長らと官邸で面会した際、「首相案件」と発言したとされる。国会では野党の追及に対して「記憶にない」を連発。退官すると、すぐにシャープ子会社の非常勤取締役などに就任。安倍首相の「三百代言」を擁護し続けた論功行賞人事などと皮肉られた。
JBICに柳瀬氏起用の理由を問うと、「日米豪の分野において知見を活用するため。非常勤の契約職員として採用」(報道課)と回答。だが、都合が悪くなると途端に記憶をなくす「まだら認知症」のような人物の知見なんて果たしてアテにできるのか。一緒に仕事をする現場職員だって大変だろう。