ビジネスマン時代にトラブル 敵対の原因はトランプの私怨
トランプ大統領の“イラン嫌い”は、筋金入りだ。なにしろ大統領に就任する前からイランを攻撃している。
2012年の時点で、「イランをぶっ壊し、石器時代に逆戻りさせる」と発言し、2015年には「イランをぶっ飛ばし、核開発能力を木っ端みじんにする」と言い放っている。そして今年(2020年)1月5日には「イランの52カ所の歴史的文化遺産を吹き飛ばす」と、とんでもない暴言を吐いている。日本では大きく報道されていないが、最後の発言には、さすがにユネスコも反発し、アメリカ国内でもトランプ大統領をいさめる声が高まり、各地で反トランプのデモが展開されている。
1955年にアメリカとイランは友好条約を締結しており、いまだに破棄されていない。そのため、2018年10月3日、ハーグの国際司法裁判所は「アメリカによる対イラン経済制裁は条約違反にあたる」と全会一致で裁定を下している。この点も日本のメディアは触れようとしない。