高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

安倍晋三首相はリスクを承知で中東に自衛艦を派遣するのか

公開日: 更新日:

 トランプ米大統領の命令で、イラン政治指導部の事実上のナンバー2に当たるソレイマニ司令官が「標的殺害(ターゲテッド・キリング)」の対象とされ爆殺された。

 1月4日付「ジャパンタイムズ」の1面トップの見出しは、「この暗殺によって自衛隊の任務はリスクが増す/米国によるイラン司令官への攻撃で日本政府は中東への自衛艦派遣を再検討することになろう」である。これが、日本で発行されているメディアとしては最も自然な見出しの立て方だと思うが、私の見た限りでは、日本語の大手紙でこのように日本からの視点できっぱりとトップを構成したところは皆無である。

 例えば日経(4日付)1面トップは「米軍、イラン司令官殺害/ハメネイ師、報復の構え」というワシントン支局発の記事で占められていて、何やら遠い中東地域でまた剣呑なことが起きているらしいとでもいうような、疎遠感がまつわりつく紙面作りである。そうではないでしょう。2月に中東海域に「調査・研究」という冗談としか思えない名目で派遣される護衛艦と哨戒機は、いざとなれば警察的な「海上警備行動」を発動することは許されていても、「軍事行動」に出ることは封じられている。それでイランが「報復を辞さない」と言っている中東状況の真っただ中に入って行くのは、派遣を決めた時には想像もつかなかったほどリスキーな、まさに命懸けの任務となる。安倍晋三首相はそれでも自衛艦を中東に送り出すつもりなのか。

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