宮田律
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宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

「独裁者に死を!」イランに吹き荒れる若者のデモの実態

公開日: 更新日:

 その「~に死を!」が米国に対する強硬な姿勢を貫いてきたハメネイ最高指導者に向けられたのだから、国民の政府に対する反発や不満が高まっていることは確かだ。特に国民の不満を増幅した要因としてトランプ大統領による制裁強化によるイランの経済の悪化にある。

■トランプ大統領の経済制裁によって…

 トランプ大統領はイランの最も重要な輸出品である石油に制裁を科し、日本や韓国などの同盟国にもイラン石油を購入させないようにした。トランプ大統領は同盟国の利益までも損なう措置をとっているが、これによってイランの国家収入の70%を占める石油輸出は、制裁強化以前の日量250バーレルから現在は50万バーレルに落ち込んでいる。

 反政府デモの鎮圧に、警察や革命防衛隊が乗り出したが、トランプ大統領は、ツイッターで「偉大なイラン国民を殺害するのをやめろ!」と呼びかけた。しかし、イランの混乱の原因をつくったのはトランプ大統領で、同様にウクライナ航空機が撃墜されるような緊張状態をもたらしたのも彼である。

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