緊急寄稿 「米国に死を!」中東海域に向かう自衛隊の今後
米トランプ政権は1月3日、イラク・バグダッド国際空港に到着したイラン革命防衛隊の精鋭である「クッズ(エルサレム)部隊」のガーセム・ソレイマニ司令官をドローンによるミサイル攻撃で殺害した。トランプ政権によるドローン攻撃は、アフガニスタン、イエメン、ソマリア、シリア、イラクなどで行われ、ISやアルカイダなど米国に敵対的な武装集団・過激派の指導者、メンバーを殺害してきた。ドローン攻撃は、裁判を経ずに大統領の独断的裁量で、また他国の主権を侵害して行われるもので、国際法でもまったく許容されない。
ソレイマニ司令官は、1979年に革命防衛隊の創設時に入隊したが、革命防衛隊は文字通りイラン革命を内外で守る任務を担う、イスラム共和国体制に忠実な軍隊である。イランでは王政時代からの軍隊も存在したが、革命の指導者たちはより信頼を置ける軍隊として革命防衛隊を発足させた。革命防衛隊に入るには、身辺や信条が徹底的に調査され、体制のイデオロギーに懐疑的な人物の入隊は認められない。