姫田小夏
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姫田小夏ジャーナリスト

上海財経大学公共経済管理学院・行政管理学修士(MPA)。中国ウオッチは25年超、うち約15年を上海で過ごす。アジア・ビズ・フォーラム主宰。日刊ゲンダイでの連載などをもとに「ポストコロナと中国の世界観」(集広舎)。

武漢では飛び降り自殺者も…SNSで発信される断末魔の叫び

公開日: 更新日:

 中国のSNSではさまざまな動画、画像、コメントが発信されている。2003年のSARS禍と明らかに違うのは、現場の「見たまま聞いたまま」が瞬時に拡散される点だ。中国の医療現場は阿鼻叫喚の生き地獄にある。

 春節前の大晦日に当たる1月24日、病棟で治療に当たる医師が、電話に向かってヒステリックにわめき散らしている。語調は強いが、まるで言葉になっていない。辛うじて聞き取れるのは「家に帰してくれ! もうやってられない!」。

 電話の相手は上司に当たる人物か。不休不眠の勤務続きで、精神錯乱に陥る医師を同僚が動画に収めたようだ。

 同25日、こんなコメントが拡散される。「シャーッという音がしたと思ったら、患者の家族が医師の防護服を引き裂いていた」。自分の家族は死に瀕しているが、医師は生きている。その明暗を分ける防護服を破り、医師に「一緒に死んでくれ」と詰め寄る家族はもはや半狂乱状態だ。

 山東省から湖北省に派遣される看護師。母親でもあるこの女性が荷造りを進める傍らで、今生の別れを予感したのか、5~6歳とおぼしき男の子が必死にわめく。「病気がうつったらどうするの。病気(の治療)なんて誰かがやればいいじゃないか。このドアから出ないで。ママにいてほしいんだ」――。春節入りした中国で、国民の涙を誘ったのがこの動画だった。

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