感染源とされる「武漢卸売市場」に古手川祐子似美魔女の影
新型肺炎ウイルスの感染源とされ、世界的にその悪名をとどろかせたのが「武漢華南海鮮卸売市場」。こうした卸売市場は中国全土にある。肉や魚の独特な臭気、路地に散乱する生ゴミ――不衛生だが、市民の台所として重宝された。
近年の再開発の中で徐々に姿を消していく卸売市場だが、武漢のそれは交通至便の好立地であり、今なおターミナル駅である漢口駅の近くに存在し続ける。東京ドームほどの敷地内では、タヌキやアナグマ、ハクビシンが生きたまま白昼堂々売買されていた。野生動物の捕獲や売買、経営が禁止されているにもかかわらず、だ。
卸売市場を経営しているのは「余一族」である。余祝生(58)が築き、その子らが事業を継ぐ。数少ない報道が伝える人物像は、「余祝生は土地も金も持っているが、小学校すら出ておらず、頻繁にマカオのカジノを往復する無類の賭博好き」というもの。親分肌で「兄貴、兄貴」と呼ばれていたらしい。
余祝生は昨年10月に2人目の妻・趙紅(54)と離婚したようだが、実はこの前妻が怪しい。前妻は1965年武漢市生まれ。98年に中国社会科学院研究生院を卒業し、余のファミリー企業である不動産会社「武漢華南置業集団」の総裁に就いた。同集団は卸売市場の親会社だが、再開発をめぐって市民の家を強制的に取り壊したことで訴えられたこともある。