東京五輪延期で“解散”機運急上昇 安倍首相が描く黒い思惑
東京五輪の1年延期が確実となったことで、早期解散説が急浮上している。
国民民主党の榛葉賀津也参院幹事長は24日、早期解散説について「新型コロナウイルスの対策が終わらないのに、夏や秋に選挙だと言うのはいかがなものか」と早期解散を牽制。公明党の山口那津男代表も、「解散権を持っている人は世界が危機にひんしている状況にいろいろと配慮して賢明に対応していただきたい」とクギを刺した。
与野党の幹部がブレーキをかけるのは、早期解散説が強まっている裏返しだ。
■都知事選との「W選挙」も浮上
浮上しているのは、7月5日の都知事選とのダブル選挙や、秋解散だ。早期解散は安倍首相にとっていいことだらけなのだという。
一番の利点は、早期解散なら確実に勝利できるということだ。コロナ対策で前面に出ている安倍首相の支持率は上昇している。逆に野党は出番がなく、与党にコロナ対策で協力せざるを得ない。
自民党内の不満も抑えられるという。