小池都政肝いりテレワーク助成金 使い勝手最悪の重大欠陥
「Stay home」を徹底するため、小池都知事が肝いりで進めているテレワーク支援。都はテレワークに必要な機器やソフトウエアの導入経費を助成している。従業員1000人未満の中小企業が対象で、250万円までは100%補助の大盤振る舞い。ところが、「使い勝手が最悪」と、中小企業から不満の声が上がっている。
■支給決定まで1カ月
社内でテレワークを導入するため、都内の不動産屋の社長は助成金の窓口に電話で相談した。すると「申請をしていただいて、助成金の支給決定日以降に発注・購入したものが対象となります。申請書類を受領してから決定までは1カ月かかります」と言われたという。
つまり、最初に“買い物リスト”を都に提出する必要があり、許可が下りるまでに1カ月も待つ必要があるということだ。
すみやかに関連機器を揃え、明日からでもテレワークを始めたかった社長は、資金繰りは楽ではなかったが、テレワークの助成金は断念したそうだ。