出井康博
著者のコラム一覧
出井康博ジャーナリスト

いでい・やすひろ 1965年、岡山県生まれ。早大政経学部卒業。英字紙「THE NIKKEI WEEKLY」記者などを経て、フリー。著書に「移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線」(角川新書)、「ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)など。

“分断”生む政策が閣議決定…弱者を犠牲にする日本の未来は

公開日: 更新日:

 東京都内のコロナ新規感染者数が30人を超え、第2波への危機が高まり始めていた6月23日――。この国の将来のかたちを一変しかねない重要な政策が、世の注目もなく閣議決定された。「日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効率的に推進するための基本的方針」が、それだ。

 外国人に対する日本語教育など票にならないし、関係者以外は関心も薄い。コロナ禍にあってはなおさらだが、この方針の中には留学生に関するこんな記述がある。

「留学生は、留学を通して高度な知識・技能を身につけた専門性を有する人材であり、日本の社会や文化への理解も深まっていることから、留学を終えた後の日本国内への定着・活躍が期待される」

 日本語教育の推進と並行し、留学生の就職も後押ししていくというのだ。しかし、留学生は皆が「高度な知識・技能を身につけた専門性ある人材」ではない。借金漬けで来日し、日本人と接する機会のない夜勤バイトに明け暮れ、「日本の社会や文化への理解」など全く深まらず、日本語すら上達していない留学生は大勢いる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    キムタク長女が破局 ハンパが許せなかった工藤静香の怒り

  2. 2

    豪邸が粉々…ベイルートを逃げ出したゴーン被告が向かう先

  3. 3

    堀田茜と紫吹淳も離脱…オスカー崩壊の裏に恐怖の社内改革

  4. 4

    <1>管理職には“小池リスク”…誰もが潰され使い捨てられる

  5. 5

    不正販売で処分の「かんぽ生命」が受け継いだ磯田イズム

  6. 6

    定規で測ったように一角だけ絹目が見えないラミネート跡

  7. 7

    レバノン大爆発…逃亡したゴーン被告に迫る深刻な危機

  8. 8

    南野陽子再ブレーク!「半沢直樹」で狙いのねっとり関西弁

  9. 9

    三浦春馬さん“遺書”に記された孤独と苦心惨憺…鬱状態にも

  10. 10

    新型コロナ直撃でもトヨタは黒字確保 利益はどう捻出した

もっと見る