出井康博
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出井康博ジャーナリスト

いでい・やすひろ 1965年、岡山県生まれ。早大政経学部卒業。英字紙「THE NIKKEI WEEKLY」記者などを経て、フリー。著書に「移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線」(角川新書)、「ルポ ニッポン絶望工場」(講談社+α新書)など。

「人身売買報告」で3年ぶりの格下げを招いた制度の欠陥

公開日: 更新日:

 先月25日、米国務省が世界の人身売買に関する年次報告書(2020年版)を発表した。日本は3年ぶりに最高ランクから格下げされ、最高評価の34カ国に入れなかった。人身売買の問題でよく名前の挙がるタイやバングラデシュと同じ評価だったのだ。

 このニュースを大手紙は「人身売買報告で日本格下げ 米国、技能実習生など問題視」(朝日新聞)、「日本のランク引き下げ 米人身売買報告書」(日経新聞)などと報じた。日本ではメディアも政府も「アメリカ」という権威に弱い。だからわざわざ「格下げ」を報じたのだろうが、報告書を読む限り、米国務省が日本の実態を十分に把握しているとは思えない。

「朝日」の見出しにもあるように、格下げの大きな理由は「外国人技能実習制度」だ。報告書にはこうある。

「政府は、法外な手数料を徴収する海外の仲介業者の排除に向け、法的な義務であるはずのスクリーニングを十分に実施していない。そのため実習生は借金漬けでの来日を強いられる」

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