保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

原敬内閣のもとで早稲田、慶応など私立大学が生まれた

公開日: 更新日:
シベリア出兵でウラジオストク市街を行進する日本軍(1918年8月)/(C)共同通信社

 原首相に対して世間では、これまでの藩閥政治に対抗して政策を進めることができるとの声が多かった。原の支援者である宮内大臣の牧野伸顕は「原君は政治家の資質に溢れている人であり、私心なき人、胆力と度胸の据わった人、理解力の極めて早く問題の解決が素早い人である」と称えていた。原に対する…

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