著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

終末期の工藤会 ITで近代化した組織を目指した誤算の要因

公開日: 更新日:
2019年、取り壊される工藤会本部事務所(北九州市)/(C)共同通信社

 長らく北九州市を牛耳ってきた工藤会がほぼ終末期を迎えている。野村悟総裁や田上文雄会長ら首脳部が揃って逮捕、起訴され、今や暴力団として組織運営できているかさえ怪しい状態だ。

 しかし、こういう工藤会も一時期、全国の暴力団の中で先進的といっていい組織機能を備えていた。北九州市…

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