著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

ヤクザもサラリーマンも移籍したら働かないと昇進できない

公開日: 更新日:
2019年11月、発砲事件があった兵庫県尼崎市の現場付近(C)共同通信社

 ふつう暴力団は組を移籍すると、移籍した組の席次で最末端に位置づけられる。席次を上げ、幹部に上がるためには、組でそれなりの働きを見せなければならない。

 移籍した時期が抗争の最中ならば、何よりその者の配下からヒットマンを出し、敵幹部のタマを取るなど、目覚ましい戦績を上げなけ…

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