著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

昭和15年3月7日、賛成296票で斎藤隆夫の除名が決まった

公開日: 更新日:
斎藤を声高に批判した畑俊六(C)共同通信社

 衆議院が「斎藤隆夫除名」を行うプロセスを見ていくと、すぐに2つのことに気がつく。ひとつは親軍派の代議士のあまりにも弱い姿勢である。彼らは軍の意向、思惑、恫喝を恐れて、とにかく議会から斎藤を追い払ってしまえと強力に主張した。

 もうひとつは斎藤自身の骨のある戦いである。安易… 

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