著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

開戦通告を読んだハル国務長官の怒りは実は演技だった

公開日: 更新日:
何も知らない野村と来栖はハル国務長官(写真)の怒りが全く理解できていなかった(C)Underwood Archives/Universal Images Group/共同通信イメージズ

 開戦通告の遅れについて、もう少し大使館内部の状況を語っておこう。この日(1941年12月7日)は日曜日で、大使館業務は止まっていた。前日の夜に、館員たちは次の赴任地のメキシコに向かう寺崎英成の送別会を行っていた。これは大使館の行事ではなく、有志による食事会であった。別のグループ… 

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