著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

戦争責任者の名を挙げる演説 志賀義雄は最後に「それは天皇だ」と叫んだ

公開日: 更新日:
警視庁によって摘発、押収されたカストリ雑誌。戦後の出版自由化の波に乗り、エロ・グロが売り物の大衆娯楽誌として最盛期には数百種が発行された=1948=昭和23年4月8日(C)共同通信社

 志賀義雄の戦争責任者の名を挙げる演説は次第に佳境に入った。軍人、財界人の数を報告したのちに、次のように声を大きくしてその数字を披歴した。

「さてそのほかに、軍部のいうままに振る舞った労働組合の指導者が百十四人、ジャーナリストが七十人、学者が五十人、こいつらは学問とジャーナ… 

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