著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「天皇への侮辱」で巣鴨拘置所に留置された尾崎行雄

公開日: 更新日:
尾崎行雄氏(左)と政友会の犬養毅総裁(中央)。右は尾崎氏の付添人の田川大吉郎氏(1931年2月7日、犬養氏私邸、=日本電報通信社撮影)

 尾崎行雄と東條内閣の対立、いや東條内閣の一政治家への弾圧の様相を記述しておきたい。翼賛選挙時に、尾崎は同志の田川大吉郎の応援のために東京3区の演説会場に赴き東條内閣の選挙干渉を鋭く批判した。むろん田川とて尾崎と同様に非推薦組である。この選挙区にはやはり非推薦の安藤正純もいた。東… 

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