広域強盗事件の指示役「ルフィ」は複数いる? 背後にチラつく暴力団の影
全国各地で相次いでいる広域強盗事件をめぐり、捜査は急展開の様相だ。
フィリピンの入管施設に収容されている日本人の男4人が「ルフィ」を名乗る指示役の可能性が強まり、警察当局は現地当局に日本への移送を要請。この4人はいずれも特殊詐欺事件で警視庁が逮捕状を取得しており、そのうち2人は渡辺優樹容疑者と今村磨人容疑者だという。4人ともマニラの「ビクタン入管収容所」に収容され、拘束下で規則に反して通信機器を使用し、一連の強盗事件に関与したとみられている。
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京都府や広島、山口両県の強盗事件で、ルフィはSNSなどを通じて襲撃先の状況や現金の保管場所、犯行手段を複数人の実行役に指示。一方、東京都中野区や稲城市の事件では、「KIM」を名乗る指示役が匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」を使って犯行を命じていたことが判明している。指示役が複数の名前を使い分け、国内各地で犯行を繰り返していた。