著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

根拠もなく90人もの現地住民が殺害された イギリスは徹底的に調査

公開日: 更新日:
英国軍が明け渡したシンガポールの大通りを行進する旧日本軍(1942年) (C)Robert Hunt Library/Mary Evans/共同通信イメージズ

 学徒兵Kはシンガポールのチャンギー刑務所で、BC級の戦犯裁判を受けた。その裁判は日本側の証拠も不十分な上に、住民を惨殺した軍人や兵士が問われるべき罪状を、通訳に過ぎなかったKに責任を負わせる形になった。Kは死刑の判決を受け、そして処刑された。Kはその間、愛読書の「哲学通論」(田… 

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