菅前首相ダンマリ、その裏で“首相脅迫”と“派閥結成”のセンスゼロ…自民・裏金事件政局化の醜悪

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 自民党派閥による裏金事件を受け、岸田首相が党内に設置した政治刷新本部が「政局」の舞台になっている。チラつくのは、菅前首相と同氏に近い無派閥議員の影だ。

 約150人が参加した16日の刷新本部会合では「派閥解消論」が噴出。ヤケに元気だったのは、派閥解消が持論の菅氏と近い無派閥議員たちだった。

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 和田政宗参院議員は「派閥を全廃すべきだ」と訴え、石川昭政衆院議員は「『隗より始めよ』で岸田派から解消してほしい」と発言。西野太亮衆院議員は「月内の中間とりまとめは、あまりに(時間が)短い。しっかり議論する時間をとるべきだ」と主張していた。

 彼らが声を上げた理由について、菅氏に近い無派閥議員はこう解説する。

「刷新本部の本部長を務める総理への脅しみたいなものだ。刷新本部は26日の通常国会召集までに中間報告を取りまとめる予定だが、残された時間はわずか10日間程度。中途半端な内容になるのは間違いない。『曖昧決着なら岸田さんの責任問題ですよ』と突きつけた格好です。総理の失敗を世間に印象付けるために、あえて達成不能な注文をつけたわけだ」

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