公家の頂点“五摂家”出身首相 近衛文麿の異質さ
![臨時議会招集を前に犬養毅首相(前列左3)が貴族院の各派代表を官邸に招いた。首相の右は徳川家達貴族院議長、その右は近衛文麿副議長(1932=昭和7=年3月14日、首相官邸、日本電報通信社撮影)](https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/336/868/7bd2778f99b4246e50cae31bb88e9e0120240229115834200_262_262.jpg)
近衛文麿が首相として表舞台に登場する時は、昭和の日本が軍事政権や軍事を支持する勢力が力を持つ時であった。近衛が首相になる時が平時の落ち着いた時ならば、近衛に対する見方は大きく変わったであろう。その意味では近衛は気の毒な面があった。なぜそういうことになってしまったのだろうか。それ…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,161文字/全文1,301文字)
初回登録は初月110円でお試し頂けます。