著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

「帯状疱疹」はできるだけ早く治療を開始することが大切

公開日: 更新日:

「帯状疱疹は治ったのに痛みだけが残った」──。そんな経験談を耳にしたことはないでしょうか。これは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれる状態で、数カ月から場合によっては年単位で痛みが続くケースがあります。

 免疫学分野の学術誌「Frontiers in Immunology」に掲載された研究では、この長引く痛みのリスクが詳しく解析されました。複数の研究をまとめた結果、発症しやすい人の特徴がかなり明確になっています。

 まず最大のポイントは「年齢」です。60歳以上になるとリスクが大きく上昇します。さらに、発疹がひどい、発症前から痛みがあるといったケースも要注意です。加えて見逃せないのが「生活習慣」や「持病」です。喫煙や過度の飲酒、糖尿病や高血圧、慢性腎臓病、がんなどを抱えている人では、神経痛が残りやすいことが示されました。つまり、「単なる皮膚の病気」と思っていると危ないということです。

 帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが再活性化して起こる病気ですが、皮膚症状は治ったとしても、ウイルスによる神経のダメージが残ると、痛みだけが長く続いてしまうのです。できるだけ早く治療を開始することが大切です。

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