福沢諭吉という偉人の実像に迫る評伝「福沢諭吉」久保田哲著

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「福沢諭吉」久保田哲著

 長く1万円札の肖像も務め、歴史上の人物の中でも極めて認知度が高い福沢諭吉は、収集された膨大な資料をもとに、ありとあらゆる面から研究され、語りつくされてきた。しかし、多くの人が抱くその人物像は、「慶応義塾の創設者」であるとか「学問のすゝめの著者」などにとどまり、アップデートされていない。

 実は、彼が草創期の慶応義塾に熱心だったかは疑わしく、自ら廃塾を宣言したこともあるという。今なお読み継がれる「学問のすゝめ」に代表されるその著作(や事業)も彼が独力で練り上げたわけではないこともわかっている。

「脱亜論」などの過激な内容からアジアを蔑視した侵略主義者として語られることもある。

 そんな福沢諭吉という偉人の実像に迫る評伝。

(集英社インターナショナル 1210円)

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