子どもの歯科矯正…始める前に押さえておきたいポイント
「そろそろじゃない?」「早く始めないと手遅れになるよ」。ママ・パパ友からそう言われ、焦って子どもを矯正歯科へ連れていく親が少なくない。だが専門家は「治療開始が早ければいいというものでは、断じてありません」と警告する。臨床経験5年以上の矯正歯科開業医が所属する「日本臨床矯正歯科医会」の土屋朋未会長(つちや矯正歯科院長)に聞いた。
日本臨床矯正歯科医会には、小児矯正に関するさまざまな相談が寄せられているという。そのいくつかを紹介しよう。
■12歳女児のケース
乳歯列期に「永久歯の生えるスペースが足りない。顎を広げるなら今」と指摘され、治療を開始。上下の歯が噛み合わなくなり、硬いものを食べられず、食事に時間がかかるようになった。矯正歯科を専門とする開業医を受診したところ、「顎でなく歯列だけが不自然に広がっている」と指摘された。
■20代女性のケース
8歳から14歳まで拡大治療を受けた。ある時から前歯が出てきているように感じ、相談すると「大丈夫」とだけ言われた。不安になり、専門の矯正歯科医のセカンドオピニオンを受けると「歯列が拡大しすぎて前歯が突出し、噛み合わせも悪くなっている。上の歯を2本抜歯しないと噛み合わない」との診断を受けた。


















