近鉄「あをによし」(大阪難波~近鉄奈良~京都)正倉院の宝物をモチーフにしたデザインが車内外に
「あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」
万葉集の有名な歌だ。青丹(顔料になる青と赤の土)が美しい奈良の都は、美しく咲き誇る花が色鮮やかに輝くように、今まさに繁栄の盛り、という意味。作者の小野老が奈良時代の729年に、赴任先の大宰府(現在の福岡県)から、遠く離れた平城京の素晴らしさを思い浮かべて詠んだ歌だ。
奈良の枕詞でもある「あをによし」と名付けられた列車が大阪難波、近鉄奈良、京都を結ぶ近鉄の観光特急だ。
車体のカラーは奈良時代に高貴とされた紫色をあしらっている。「車内外には国宝で世界遺産にも登録されている奈良・正倉院の宝物をモチーフにしたデザインが施されています」とは近鉄広報部。エンブレムは「吉祥文様 花喰鳥」。めでたいことが起きる前兆とされる瑞鳥という鳥が花枝をくわえた姿をイメージしたもの。正倉院宝物や種々の工芸品にも縁起の良い文様として使われている。
「車内には家具メーカー特注の座席が使われた『ツインシート』や大きな窓が特徴の『サロンシート』を用意しています」(近鉄広報部)

















