著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(2)20代女性の痩せと妊娠の恐い話…いまや国家的な問題に

公開日: 更新日:

 現役世代、とくに10代から30代の女性の「低体重(痩せ):BMI<18.5〉」問題は深刻です。厚生労働省の国民健康・栄養調査(2023年)によれば、低体重女性の割合は10代で18.3%、20代で24.4%、30代で17.9%となっています。つまり20代女性の4人に1人が低体重ということになります。この数字はOECD加盟国のなかでも突出しています。

 ちなみに男性のほうは、女性ほど深刻ではありません。低体重の割合は10代では19.7%と高くなっていますが、20代になると9.4%、30代では5.2%と下がっていきます。

 BMIが18.5未満と言われても、イメージしにくいでしょう。たとえば身長が160センチなら体重は約47.3キロ以下になります。「それで痩せすぎ?」と思うかもしれません。むしろモデルや女優に近いスリムボディーで、好ましいと思う人のほうが多いでしょう。いや、もっと痩せたいと思う人もいるはずです。

 しかし低体重の女性は、妊娠する確率が低く、また妊娠しても胎児がお腹のなかで無事に成長する確率も低い(流産しやすい)ことが知られています。BMIにはとくに厳しい日本肥満学会ですら、「低栄養や極端な体重減少は視床下部-下垂体-卵巣系に影響し、月経不順や排卵障害を引き起こす」「長期的には不妊や妊娠合併症リスクの上昇が懸念される」と、昨年発表したリポート(閉経前までの成人女性における低体重や低栄養による健康課題)のなかで述べています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンク山川穂高が“戦力外”へ崖っぷち…3カ月ぶり復帰即スタメンは「最後通告」

  2. 2

    ある「アイドル史に残る脱退劇」小瀧望&藤井流星…WEST.ファンから異例の反響 “救い”と称賛されるわけ

  3. 3

    キンタロー。は慎重にものまねしたにもかかわらず、袋叩きに遭った

  4. 4

    「恫喝暴行&中絶強要」報道のソフトバンク村上泰斗(19) 素質だけなら山本由伸クラスだったのに…

  5. 5

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  1. 6

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  2. 7

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  3. 8

    井伊直政(2)「遅れてやって来た若者」が、徳川家臣団第1位の禄高に

  4. 9

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  5. 10

    横浜・織田翔希に「直メジャー断念説」が浮上!プロスカウトは依然として1位候補で密着マーク