岸田首相の政倫審出席は“自爆テロ”で裏目確実 次の展開は森喜朗氏と二階元幹事長の国会招致か

公開日: 更新日:

 突然の宣言だった。

 自民党の派閥パーティー裏金事件を巡る衆院政治倫理審査会(政倫審)の開催について、岸田首相が28日、自らの政倫審出席を突如表明。「マスコミオープンの場で説明責任を果たしたい」とブチ上げた。政倫審は自民が「非公開」を主張し、与野党の調整が難航。大筋で合意していたきのうの開催が見送られていた。岸田首相は自身の出席を宣言することで、「公開」を嫌がっていた安倍派幹部の出席を促した格好だ。

 結局、岸田首相と二階派事務総長の武田良太元総務相の2人がきょう、安倍派の事務総長経験者の松野博一前官房長官、西村康稔前経済産業相、高木毅前国対委員長と座長だった塩谷立元文部科学相の4人はあす開催される政倫審に出席する。現役首相の出席は初めてのことで、異例の展開だ。

「総理は、指導力の欠如を批判されていますから、率先して政倫審へ出席する姿を見せることで、リーダーシップをアピールしたい思惑があるようです。政倫審に『出る』『出ない』で揉め続けているのは得策ではない、との判断もあったのでしょう」(官邸事情通)

 岸田首相は昨年末の会見で「火の玉となって国民の信頼回復に取り組む」と発言。本人は「火の玉」になって突撃しているつもりなのだろう。しかし、この奇策は裏目に出かねない。2人の“爆弾爺さん”を表舞台に引っ張り出すきっかけになるからだ。ある野党議員が言う。

「今回の岸田さんの宣言は“自爆テロ”みたいなものです。派閥会長経験者として岸田さんが出てくるのなら、二階派会長の二階俊博元幹事長も出席してもらわなければつじつまが合わない。野党はすでに二階さんの参考人招致を要求しています。改めて、強く出席を求めることになるでしょう。『書籍代3472万円』が物議を醸した二階さんは出席したら何を言い出すか。それに、安倍派の裏金づくりの『起点』になったと指摘されている森喜朗元首相の国会招致にも道を開くことになる。政倫審での安倍派幹部らの答弁で、なぜ裏金づくりが始まったのかの実態解明が進まなければ、森さん招致の理由は成り立ちます。過去に失言を繰り返した森さんが答弁に立てば、大炎上必至でしょう。自民党にはマイナスしかありませんよ」

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