著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「伴食宰相」(16)村山富市は社会党の政策を捨て、3つの信念を歴史に刷り込んだ

公開日: 更新日:
1995(平成7)年6月9日、戦後50年に当たり衆院で「歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議」を採択。アジア諸国に与えた苦痛を認め反省を表明した。野党新進党は欠席、自民、社会、さきがけの与党3党が賛成。土井たか子議長の下、村山富市首相が決意を述べた。終戦の日の「村山談話」へとつながる(C)共同通信社

 村山富市首相が伴食宰相にならないでいるのは、言うまでもなく村山自身が度胸のある政治家であったこともあるだろう。しかし前回に述べたように、社会党の支持層は大体があの戦争をどのような形であれ体験した層の心理的決着という形での支持であった。その世代が少なくなるにつれ、支持者が減るのは…

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