米大統領選まで2カ月…再びの暗殺未遂で「トランプ有利」に働くのか? 識者2人の見解

公開日: 更新日:

「国を正す暴力行為」に2割が賛同

 気になるのは、大統領選への影響だ。ハリス副大統領と接戦を繰り広げる中、今回の事件が「トランプ有利」に働くのかどうか。

「まったく影響がないとは言い切れませんが、大勢に変化はないでしょう。7月の暗殺未遂事件は、トランプ氏が狙撃直後に耳から血を流しながら、警備に脇を抱えられて右手を高く掲げるという、劇的なシーンがありました。しかし、今回は事情が異なります。支持者にウケる程度だと思います」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)

 二度あることは三度あるといわれるように、本選まで残り2カ月で同様の「アクシデント」に見舞われないとは限らない。

「トランプ氏は早速、対民主党の団結を呼びかけていますが、果たして効果があるのかどうか。米公共放送サービスが今年3月に実施した世論調査によれば、『アメリカ人は国を正すには暴力行為に訴えなければならないか』との問いに約20%が賛同しています。同様の暗殺未遂が起きるリスクは他国に比べて高いかもしれません」(上智大教授・前嶋和弘氏=現代米国政治)

 いよいよ混沌としてきた。

  ◇  ◇  ◇

 自民党の総裁選と米国の大統領選。誰になるかで相場は大きく左右される。●関連記事【もっと読む】『自民党総裁選と米大統領選で市場は波乱含み…兜町で囁かれる「株で稼ぎたいならこう動け」』では、この先の株価の動きを分析している。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態