吉村維新の“石丸ラブ”が止まらない…新党に「連携参加の可能性を前向きに」と秋波送った皮算用

公開日: 更新日:

身内の心境は複雑

 維新元幹部が言う。

「今度の都議選で『東京維新の会』の公認候補に決まっているのは現職を含め今のところ4人。候補者を公募していますが、増える見込みは薄い。たった4人が石丸新党へ参加したとて何の意味があるのか。『石丸』の看板で戦ったとしても、維新の党勢拡大に資するとは思えません。国民民主党の玉木代表(役職停止中)は石丸新党との連携について『もう少し全体像が見えてくるまで見定めたいのが率直な思い』と慎重に値踏みしています。吉村さんを悪く言うつもりはないけれども、正直、今の段階では玉木さんの態度の方が正しいと思う」

 代表の先走りに身内も複雑な思いに駆られているようだが、当の吉村代表は「石丸ラブ」が止まらない。インターネット番組「ReHacQ」(リハック)で石丸氏と対談した際、「石丸さんに都知事になって欲しい」(昨年8月31日配信)、「石丸さんに東京を動かして欲しい」(同12月23日配信)と再三にわたってエールを送っているほどだ。

 ただ、連携を前に維新が取るべき“ケジメ”もある。

「東京維新は昨年の都知事選で独自候補の擁立を見送り、静観を決めました。出馬した石丸さんを水面下で応援したメンバーに、当時の幹部が『他の候補の支援は絶対にするな』とクギを刺したことも。分裂含みのひと悶着があったのに、石丸新党との連携がすんなりいくでしょうか。最終的には石丸さんと吉村さんの間で話を詰めるのでしょうが……」(維新関係者)

 維新内部で再びひと波乱あるかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 石丸伸二氏が党首を務める地域政党「再生の道」の設立を発表。今夏の都議選の候補者を公募し、全42選挙区で擁立を目指す。自身は出馬しないとか。果たしてマトモな候補が集まるだろうか? 関連記事【もっと読む】で詳しく報じてます。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    浜辺美波&永瀬廉“お泊まり報道”で日テレから嬉しい悲鳴…大物カップル誕生で「24時間テレビ」注目度が急上昇

  4. 4

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  5. 5

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  1. 6

    参院選千葉で国民民主党に選挙違反疑惑! パワハラ問題で渦中の女性議員が「証拠」をXに投稿

  2. 7

    石破自民「1人区」でまさかの「3勝29敗」もあり得る最終盤情勢…参院選歴史的大敗の予兆

  3. 8

    「自公過半数割れ」後の大政局…反石破勢力は「高市早苗首班」で参政党との連立も

  4. 9

    参院選「1人区」自民の牙城が崩壊危機 群馬、石川、鹿児島…歴史的敗北ラッシュも

  5. 10

    「サイゼリヤ」が中国の日式外食チェーンで一人勝ちの秘密…くら寿司、餃子の王将なぜ失敗