“赤ベンツ不倫”広瀬めぐみ元参院議員は「秘書給与詐欺」認めるも…岩手県民を悩ますもう一つの頭痛のタネ

公開日: 更新日:

「間違いございません」。公設第2秘書の給与など計約350万円を国からだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元参院議員広瀬めぐみ被告(58)の初公判が6日、東京地裁(石川貴司裁判長)であり、広瀬被告は起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、広瀬被告は不在だった公設秘書の給与が手に入らないのは惜しいと思い、長女の名義を使おうとしたが、「違法だ」と夫らに反対され断念。公設第1秘書だった男性の妻の名義を借り、秘書給与を事務所の運営費のほか、飲食代や長女への小遣いなどに充てたという。

「政治活動にお金がかかり、私財を投じなければ事務所が回らない状況だった」

 広瀬被告は被告人質問でこう答え、「手口」については元国会議員の秘書らから聞いたという。弁護側は最終弁論で「悪質性の程度は低い」などと言っていたが、週刊誌などに報じられた記事を読む限り、どうみても「政治活動にお金がかかっていた」とは考えにくいだろう。

「週刊新潮」(新潮社)は昨年2月、広瀬被告が臨時国会開会中、議員会館から赤いベンツを自ら運転して東京・青山に向かい、サックス奏者を載せた後、都内ホテルへ直行した状況を詳述。翌日開かれた参院予算委員会では何度もあくびを繰り返し、終始眠たい様子だったとして「赤ベンツ不倫」と報道していたが、このだらしない姿の一体どこが「政治活動」なのか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  2. 2

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 5

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  1. 6

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  2. 7

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  3. 8

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  4. 9

    維新が手にする血税は33億円…定数削減へチンピラまがいの圧力、税金原資にキャバクラ&ショーパブ代支出の疑い

  5. 10

    「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し…鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった