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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

百の悪事を公表して、その裏の1つの嘘を隠そうとしているかのよう

公開日: 更新日:

 岸口氏は「文書を渡した席に同席しただけ」「文章は作成していないし、事実かもわからない」と言う。だったら会見しなきゃいいだろ当事者じゃないんだから。何か後ろめたいことがあるから言い訳してるんじゃないのか。それに最初は「見ていない」と言っていたが会見では「読んだ」と言い出した。だったら「こんな不確かな文書を渡すのはやめましょう」とその場で止めるのが筋だろう。

■ちょうちん質問には流暢な答え

 白井氏にいたっては「噂レベルの情報を話した」「あちらの方が情報収集能力があるので必要ないと言われた」と答えた。え、あなた何を会見しに来たの? 何にも影響力のあることしてないじゃない。事実かどうか聞かれ「噂話があったのは事実だ」って、それじゃ何でも事実になっちゃうよ。

 皆さんあまりにもあけすけに喋るので逆に心配になっちゃうよ、もう少し隠すとか嘘をつくとかしたらどうだ。そうかなるほど。百の悪事を公表して、その裏の一つの嘘を隠そうとしているのか。

 選挙のあり方が変わり、記者会見のあり方も変わってきたのか。フリー記者を受け入れ、時間制限なしにすれば、今度は元維新の候補者が3人を称えるちょうちん質問を始める。またそれに対する答えが、擦り合わせたように流暢なのだ。

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