著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

高額療養費の限度額引き上げ問題は「金がない病人は勝手に死ねば」と言われているようなものだ!

公開日: 更新日:

 とにかくややこしい。高額療養費の限度額引き上げの話だ。

 だいたい「引き上げ」って言われれば、「こっちに返ってくるお金の額が引き上がったのか、いいことじゃないか」って思っちゃうじゃないか。いやいや違う。逆だ。金は取られるのだ、今まで以上に。それも死と直面しているような大病と闘う病人からむしり取るのだ。「金がなければ勝手に死ねば」と言われているような、ひどい話なのだ。

 今まで病気や手術で入院とかしたことない人にはなんのことかわからないだろうが、高額療養費とは、ひと月の薬代や手術代などが多額になった時に、一定のお金が国から戻ってくるという甚だありがたい「日本っていいなあ」という制度だ。私も手術で入院した時にかなり戻ってきてとても助かった。

 この限度額が収入によって細分化されていて、そこがかなりややこしいのだが、平均年収で計算する。

 年収500万円の人の場合、例えば月に100万円医療費がかかったとして、健康保険が3割負担だから自己負担は30万円だ(この国民皆保険制度はほんとに素晴らしい。絶対死守したい。しかし国や大企業は、おそらくこれすらもそのうちなくそうとしているらしい)。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした