石破政権では打つ手なし…トランプの円安報復関税で庶民はズタズタ

公開日: 更新日:
真一文字に口結んだままの固い笑顔、常にビビリまくり(C)ロイター

 案の定、円安に嚙みついてきたトランプ大統領だが、日本政府がいくら否定しようと、この部分においてはアベノミクスの大罪だ。大企業のために円安、物価高を放置してきた「庶民の敵」政権はどう落とし前をつけるのか。トランプ不況で庶民は二度死ぬバカバカしさ。

  ◇  ◇  ◇

 世界の懸念をよそに「報復関税バトル」の火ぶたが切られた。トランプ米大統領は4日、宣言通りメキシコ、カナダの輸入品に25%の関税を課す措置を発動。中国にも2月に課した追加関税に、さらに10%上乗せして20%とする大統領令に署名した。

 中国政府は報復措置として米国産の鶏肉や小麦、トウモロコシなど740品目に最大15%の追加関税を課すと発表。10日に発動する。カナダ政府は300億カナダドル(約3兆円)相当の米国からの輸入品に4日から25%の関税を発動させ、3週間以内に1250億カナダドル相当の製品にさらに同率の関税を課す。メキシコ政府も報復措置を検討している。

 トランプ関税の無軌道な発動を機に、早くも通商摩擦の激化が顕在化された格好だ。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,802文字/全文3,270文字)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑