著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

“関税男”ことトランプ大統領がインフレを助長、不況下の物価高が深刻になってきた

公開日: 更新日:

 おコメなど小売価格の高騰により、多くの庶民の生活が苦しくなっている。1月の消費者物価指数(総務省)は変動の大きい生鮮食品を除く総合が109.8となり、前年同月比3.2%上昇し、3カ月連続で伸び率が拡大した。生活実感に近い生鮮も含む総合は4.0%上昇で2年ぶりに4%台となった。「コメ類」の上昇率は70%超、過去最大の上昇率を4カ月連続で更新する歴史的高騰である。

 卸売業者や商社が先高観から売り惜しみをして、食品の需給バランスが崩れているのかもしれない。株式投資では、投資家は先高観が生まれれば、売り惜しみして保有株を売らない。これが株価上昇の要因になる。これは「市場経済の原理原則」である。

 帝国データバンクによれば、主要な食品メーカー195社における、家庭用を中心とした2025年1~4月の飲食料品値上げは3933品目。前年同時期に公表した24年の値上げ品目見通し(1596品目)を大きく上回る。25年の値上げ要因は、24年に続き「原材料高」が主なものだが、サービス面のコスト上昇は顕著で、トラック運賃など「物流費」や春闘など賃金引き上げも値上げ要因とする企業も散見される。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー