油断も隙もありゃしない 自公政権が失政を国難に転嫁の言語道断

公開日: 更新日:

庶民生活を犠牲にした米国と大企業のための政治

農政も失敗(C)日刊ゲンダイ

 自公政権内からも物価高対策や減税、現金給付などを求める声を出ているが、こうした事態を招いた責任はどこにあるのか。トランプ国難を言い訳にしているが、止まらない実質賃金の下落もコメ高騰もすべて歴代自公政権のデタラメによるもの。選挙前のドタバタは笑止千万。

  ◇  ◇  ◇

 米国のトランプ政権による関税措置や物価高への対策として、与党内からも減税や現金給付などを求める声が出ている。

 読売新聞は11日、自民、公明両党が物価高や「トランプ関税」の対応策として、消費税減税を政府に求める方向で検討に入ったと報じた。

 自民党では夏の選挙を控える参院議員を中心に「給付も減税も含めてあらゆる選択肢を排除せず、しっかりと対応することが重要」との声が上がっている。さらに踏み込んだ発言をしているのが公明党で、10日の党中央幹事会では斉藤代表が「最も効果的な対策は減税で家計や企業の負担を直接軽減すること」と消費税減税を提言した。

 もっとも、政府の林官房長官は読売の報道があった11日に「新たな給付金や減税を検討している事実はない」と打ち消しに走り、自民の森山幹事長も「(財源の)裏付けのない減税政策というのは、国際的な信認を失うと大変なことになる」と減税論を牽制。「財源をどこに求めるのか、あるいは社会保障のどこを国民の皆さんに我慢をしていただくのか」とも言って、国民に脅しをかけていた。

 与党内では、国民に一律5万円を配る「現金給付」も議論されているが… 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,360文字/全文3,005文字)

メルマガ会員
0円/月(税込)
今なら無料で日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事と競馬記事をそれぞれ3本試し読みできます!
オススメ!
プレミアム
2200円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事読み放題。最新の紙面をビューアーで閲覧可。競馬出走表も予想も全部読める。会員限定オンライン講座見放題。会員限定のプレゼントも。
スタンダード
780円/月(税込)
日刊ゲンダイDIGITALの有料会員限定記事が月50本まで読める。
新聞郵送セット割
3550円/月(税込)
プレミアムプランのサービスに加えて新聞も郵送で後日お手元へ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 3

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  4. 4

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  5. 5

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」【全編】

  1. 6

    自民党の断末魔が聞こえる…タカ派の高市早苗氏&パワハラ気質の茂木敏充氏「ポスト石破」にまさかの浮上

  2. 7

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  3. 8

    参政党の公党にあるまじき「メディア排除」気質…会見場から神奈川新聞の批判記者を締め出し

  4. 9

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  5. 10

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」