著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(77)東條英機は戦陣訓をつゆとも意識せずに自決を図った

公開日: 更新日:
1945(昭和20)年9月11日、逮捕に来た米憲兵に自宅の窓から応じる東條元首相。この直後、腹部に向け引き金を引いた(C)共同通信社

 戦陣訓は兵士には死を要求するが、自らは死を貫徹しない。実は戦陣訓は残酷な現実を教え込んでいる。そのことについても触れなければならない。

 繰り返しにもなるのだが、私の戦陣訓の疑問の3点の第1は、これを示達した東條英機は自決に失敗して、アメリカ軍(この場合はGHQになるのだ… 

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