著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(74)ジュネーブ条約の精神に相反する「戦陣訓」を発した東條英機の反天皇性

公開日: 更新日:
第2次近衛内閣。2列目左から2番目が東條英機陸相(1940=昭和15=年7月22日)/(C)共同通信社

「戦陣訓」は、天皇の大権に抗する不穏な文書ではないか、というのが私の理解である。どういう点が、そしていかなる形の不穏さを抱えているのかを具体的に考えてみる必要がある。一陸軍大臣が兵士に向かって、戦場での死を命じることなどは、全軍の総責任者である天皇に対して、公然と弓を引くことにな… 

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