兵庫県・斎藤元彦知事いつまで悪あがき? 告発者の私的情報漏洩「指示」が濃厚なのに辞職否定

公開日: 更新日:

 またひとつ「違法性」が増えた。兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書を作成した元県民局長の私的情報が漏れた問題で、県の第三者調査委員会は27日、最終調査報告書を公表。斎藤側近の井ノ本知明・前総務部長による漏洩を認定し、「知事の指示の下に行われた可能性が高い」と結論づけたのだ。

 報告書によると、井ノ本氏は昨年4月、紙に印刷した私的情報の一部を県議3人に示し「こんな人間がつくった文書が信じられるわけないやろう」などと言いながら、内容を説明。私的情報は元局長の公用PCに保存されていたもの。極めてプライベートな内容で告発とは無関係だ。漏洩目的を巡り、報告書は元局長の人間性に疑問を抱かせ、告発文書の信用性をおとしめる点にあったと言及した。

 井ノ本氏は何度も証言を変え、今年2月には県人事課に弁明書を提出。紙の提示は否定したが、口頭で県議に元局長の私的情報を伝えたことを認め、斎藤知事から「そのような文書があることを、議員に情報共有しておいたら」と指示されたと主張した。当時の片山安孝副知事と県の理事もその場に同席したとされ、第三者委の聴取に指示を否定したのは斎藤知事だけだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発