国民はもう見飽きている…「カネ」の次は「コメ」自民党の改革ごっこ

公開日: 更新日:
コメ高騰は自民の政策失敗なのに同じメンバーが改革を気取る(C)日刊ゲンダイ

 あれだけ騒ぎになった政治とカネの問題は、今回もうやむや決着で、法規制もなし崩し。これが自民党のパターンだが、今度はコメでも改革のための組織を立ち上げ、目くらまし。そもそも、コメ高騰は自民の失政なのに、同じメンバーが改革を気取る笑止千万。

  ◇  ◇  ◇

「消費者に安定した価格で供給できるよう全力で取り組む」「国民の不安感を払拭し、これ以上のコメ離れを防ぐ」

 小泉進次郎農林水産相が27日、衆参両院の農林水産委員会でそれぞれ所信を表明。26日から申請受け付けが始まった政府備蓄米の随意契約の内容について説明した。

 農水省は27日の午前9時時点で、「楽天グループ」など19社が計9万824トン分の備蓄米の買い入れを申請したと公表。

 随意契約で売り渡す対象は2022年産米と21年産米で、申し込みの94%は22年産米に集中。22年産米20万トンのうち約43%の申込枠が埋まった。

 各業者の申込数量は10~1万5000トンで、1万トン以上を発注したのは計5社。ドラッグストア大手「サンドラッグ」が1万2866トン、ディスカウントスーパー「オーケー」(横浜市)が1万500トン、「楽天」が1万トンなどだった。

 進次郎は会見で、29日にも引き渡しが可能との見通しを示しつつ、「6月1週目に店頭に並ぶめどが見えてきた」などと発言した… 

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