備蓄米狂騒で進次郎農相ハイテンションだが…早くも剥がれた「弱者イジメ」の化けの皮
コメ高騰対策を巡り、小泉進次郎農相のテンションは上がりっぱなしだ。27日は衆参両院の農林水産委員会で所信表明を行い、「消費者に安定した価格で供給できるよう、全力で取り組む」と強調。連日、テレビ出演もこなし、やたら張り切っている。
農水省は従来の競争入札を随意契約に切り替え、年間1万トン以上のコメを扱う大手小売りに先着順で直販。30万トンの備蓄米を放出し、6月上旬に店頭で税込み5キロ2160円で並ぶ状況を目指す。
農水省によると、備蓄米の随意契約について、27日午後2時時点で流通大手イオンやイトーヨーカドーなど33社から、計15万7000トン超の申し込みが殺到。同日夜には新規の受け付けをいったん休止すると発表した。
ロケットスタートに進次郎農相はご満悦だが、狙い通りコメが安くなり続けるかは見通せない。
「過熱競争気味の2025年産米の買い付け値は既に高騰し、店頭価格だと5キロ4000円を超えそう。格安の備蓄米が並んでも、この先、全体の価格が下がるかは微妙です」(農政事情通)
それでも、進次郎農相はなりふり構わず。備蓄米放出にシャカリキになるのには理由がある。
「進次郎さんとしては、店頭に2000円のコメが並ぶ状況をつくることこそが最大の目標なのでしょう。達成すれば参院選で手柄をアピールできるし、その実績があれば『次の首相』にも近づく。確実に意識しているはずです」(官邸事情通)