巨人・増田陸 勝負の7年目、覚醒の兆しの裏に「2人の師匠」…先頭打者弾&適時打の大活躍
巨人のリードオフマンが先陣を切った。
金沢で行われた28日の広島戦に「1番・一塁」で先発出場した増田陸(24)が初回、大瀬良の高めに浮いたフォークボールを左翼スタンドに叩き込んだ。自身初の先頭打者アーチで同点に追い付くと、2-1の七回には適時二塁打を放ち、貴重な追加点を叩き出し、2安打2打点の活躍でチームの勝利に貢献。「あの打席は自分でここやと思って立ったので、打てて良かった」とお立ち台で叫んだ。阿部監督は「あの2本(キャベッジとの2発)で逆転。増田陸のタイムリーも貴重だった? そうですね。最後あのファウルフライを捕ってくれればもっとかっこ良かったんですけど」と注文をつけるのを忘れなかったが、「でもナイスバッティング!」と愛弟子の活躍に目を細めた。
大阪出身の増田陸は、茨城の明秀学園日立高を経て入団。勝負の7年目を迎えている。さる巨人OBがこう言う。
「阿部二軍監督1年目の2020年に、高卒2年目の駆け出しだった増田陸は、21年までの2年間、阿部二軍監督からみっちり指導を受けた。当初は遊撃手として入団し、将来の4番候補として期待されていた。『ポスト岡本』『ポスト坂本』として名前が挙がっていたが、調子に波があり、なかなか一軍に定着できなかった。阿部監督も歯がゆい思いをしていました」