(116)あの日、父親から逃げ出したんです

「そうです。私は、石塚孝道の元妻で、離婚したあとも内縁関係は続いていました。私が、遺体を引き取るのが筋だと思います」
草野百々子は、目の前の警官にそう答えた。
そして、去年の暮れ、孝道はようやく荼毘に付された。灰になった彼を見て、草野百々子は肩の荷をおろした。これ…
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