(3)運動・呼吸編…強制的に副交感神経を優位にする
心身のパフォーマンスを上げるためには、コルチゾールの無駄遣いを防ぎ、ミトコンドリアを活性化させることが大切だ。
コルチゾールは健康維持や疲労回復に欠かせないホルモン。ミトコンドリアは“エネルギーの生産工場”とも呼ばれる、細胞内に存在する小器官だ。
そのためのおすすめの生活習慣のうち、運動について説明する。
運動の健康効果は多岐にわたるが、ここでは呼吸を深くすることで自律神経を整え血流をうながすことを目的としている。
山本メディカルセンター(神奈川県逗子市)の齋藤真理子院長は、深呼吸がなぜ心身のパフォーマンスを上げるかについて、このように説明する。
「たとえば、寝ているときはみんな腹式呼吸になっています。腹式呼吸で副交感神経が優位になっているわけです。副交感神経が優位になっているとリラックスしている状態なので、ストレスを受けているときに使うコルチゾールの無駄遣いが防げます。このような状態で体が温まってくると、代謝が上がってきます」