「東大なんか入らなきゃよかった」池田渓著

公開日: 更新日:

「東大なんか入らなきゃよかった」池田渓著

 東大と聞けば、誰もが「日本の知の最高峰」「最強の学歴」と思いがちだが、自身も東大卒の著者によると、「東大は人生の幸福を決して約束などしてくれない」という。

 それどころか、ある種の東大生は、東大に入ったがゆえにつらい人生を送る羽目になるそうだ。そんな東大と東大生、そして東大卒業生の現実を伝えるリポート。

 東大に合格するには、特別な知能は必要なく、「膨大な標準レベルの問題を短時間で正確に処理する」スキルさえ身につければいいという。

 そんな入試の実態にはじまり、メガバンクや官庁に就職したもののコースアウトした人たちや、壮絶な逆学歴いじめに苦しむ地方公務員など、東大に進学したことを後悔する卒業生たちを取材。 (新潮社 825円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態