「東大なんか入らなきゃよかった」池田渓著

公開日: 更新日:

「東大なんか入らなきゃよかった」池田渓著

 東大と聞けば、誰もが「日本の知の最高峰」「最強の学歴」と思いがちだが、自身も東大卒の著者によると、「東大は人生の幸福を決して約束などしてくれない」という。

 それどころか、ある種の東大生は、東大に入ったがゆえにつらい人生を送る羽目になるそうだ。そんな東大と東大生、そして東大卒業生の現実を伝えるリポート。

 東大に合格するには、特別な知能は必要なく、「膨大な標準レベルの問題を短時間で正確に処理する」スキルさえ身につければいいという。

 そんな入試の実態にはじまり、メガバンクや官庁に就職したもののコースアウトした人たちや、壮絶な逆学歴いじめに苦しむ地方公務員など、東大に進学したことを後悔する卒業生たちを取材。 (新潮社 825円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  3. 3

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  4. 4

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  5. 5

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 7

    近藤真彦「ヤンチャでいたい」にギョーカイ震撼!田原俊彦をも凌駕する“リアル・ジャイアン”ハラスメント累々

  3. 8

    「モーニングショー」コメンテーター山口真由氏が5週連続欠席…気になる人間関係と体調を心配する声

  4. 9

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  5. 10

    参政党の躍進は東京、神奈川だけにあらず? 地方では外国人規制に“地元ネタ”織り込み支持拡大狙い