「東大なんか入らなきゃよかった」池田渓著
「東大なんか入らなきゃよかった」池田渓著
東大と聞けば、誰もが「日本の知の最高峰」「最強の学歴」と思いがちだが、自身も東大卒の著者によると、「東大は人生の幸福を決して約束などしてくれない」という。
それどころか、ある種の東大生は、東大に入ったがゆえにつらい人生を送る羽目になるそうだ。そんな東大と東大生、そして東大卒業生の現実を伝えるリポート。
東大に合格するには、特別な知能は必要なく、「膨大な標準レベルの問題を短時間で正確に処理する」スキルさえ身につければいいという。
そんな入試の実態にはじまり、メガバンクや官庁に就職したもののコースアウトした人たちや、壮絶な逆学歴いじめに苦しむ地方公務員など、東大に進学したことを後悔する卒業生たちを取材。 (新潮社 825円)