(2)コルチゾールとミトコンドリアが大切…MCTオイルとタンパク質を摂取する
心身のパフォーマンスを上げるためには、「コルチゾール」の無駄遣いを防ぎ、「ミトコンドリア」を活性化させることが大切である理由を前回説明した。
コルチゾールは健康維持や疲労回復に欠かせないホルモン。ミトコンドリアは“エネルギーの生産工場”とも呼ばれる、細胞内に存在する小器官だ。今回はそのために実行してほしい、食事・運動・睡眠のうちの食事方法について、理由とともに説明する。
コルチゾールとミトコンドリアのどちらにもよい食材に、MCT(中鎖脂肪酸)オイルがある。ダイエット関連で知っている人も多いこのオイルは、ケトン体の生成を促進することでミトコンドリアの活性に役立つことが知られている。
ケトン体とは、脂肪酸から生成されるエネルギー源。ヒトの体内では、糖から生成されるブドウ糖が不足すると生成される。糖尿病治療や過度な糖質制限ダイエットによって、体内にケトンが多い状態(ケトアシドーシス)になることはごくまれにあるが、MCTオイルを口から摂取して生成される分には問題ない。
それどころか、体によい作用を多くもたらすことが、近年の研究で明らかになっている。