スーパー食材「お米」と「ごはん」の力…“貧しい国ニッポン”だからこそ見直したい

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 日本は貧しくなった……そう実感する人は多い。実際、日本の経済状況や貧困の進行を示す代表的指数である相対的貧困率(所得中央値の半分以下で生活する人の割合)は約15.4%、ジニ係数(所得や資産格差を示す指標で0に近いほど平等、1に近いほど不平等で0.4を超えると社会的不安が増すとされる)は所得の再分配前では既に0.5を超えるとの試算もある。貧困は食卓の品数を減らし、栄養バランスを崩す。それは体つきを貧相にし、健康を損なう。貧困一歩手前のニッポンだからこそ、栄養たっぷりのスーパー食材「米」と「ごはん」を見直したい。

 平均身長はその国の一般的な生活水準の指標だ。栄養状態をはじめ感染症などの病気、ストレス睡眠などの要因すべてが子供の成長に直結する。日本人の平均身長は明治期以前では古墳時代が最も高く、江戸時代の終わりから明治初期が最も低い。ところが、その後150年間で約15センチ伸びた。なぜか? 弘邦医院(東京・葛西)の林雅之院長が言う。

「経済発展で生活水準が上がりタンパク質を含めた栄養を長期に安定摂取できたことが一因です。一部にはこれがDNAのメチル化を招き、後天的遺伝子変化(エピジェネティックス)を起こし、世代を超えた身長の伸びという進化をもたらしたとの見方もあります」

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